山陽新幹線 国鉄色0系新幹線、寝台特急『サンライズ』 †鉄子さん、初登場? こんばんは。 北村桜です。 もはや山陽地区でしか見ることのできない、0系新幹線。未だに新幹線と聞くとこの形を思い出す人も多いはずですが、私もその一人です。 6月5日、20時40分。こだま674号は定刻通り、広島駅に入線してきました。 来ました。国鉄色。(o○o) まあ、色が変わっただけで中身は変わっていません。6両編成ですが、この列車は昔を思い出させる、博多から新大阪までの(こだまとしては)ロングランの列車です。 私が席を確保したのは3号車。今は使われなくなった車内販売の設備が残されています。デッキへの入り口がほぼ車体幅の真ん中にあることから、元はグリーン車として製造された車両ではないかと思われます。その証拠に他の車両は、入り口が妙に山側によってます。 シートはおそらく、廃車になった100系車両から流用された、リクライニングシート。山陽新幹線のこだまは、基本的に2列x2列の配置となっています。最新の車両に比べると、テーブルもかなり狭いです。私の愛機も置くだけでやっとです。禁煙車の乗客は非常に少ないので、ちょっと横のテーブルを拝借…… 21時17分、三原駅で停車中の所、横をN700系のぞみが通過していきました。最新型と初代のコントラストが美しいと思います。これも、あと半年で見られなくなるのでしょう。 21時26分、新尾道駅を出発するのと入れ替わりに、反対のホームに100系のこだまが入線してきました。新幹線としては少々不釣り合いな4両編成です。 21時48分、新倉敷駅で停車すると、これまでは乗客が降りる一方だった車両に、少しばかりの乗客が乗り込んできました。私が後ほど乗車する列車とのかねあいで、こういう方も結構いらっしゃるようです。気になる方は調べてみましょう(笑)*4 22時04分、列車は定刻通りに岡山駅へ到着しました。ここで0系新幹線とはお別れです。 私が初めて新幹線に乗ったのは、この0系車両でした。100系すら登場していなかった頃なので当たり前といえば当たり前なのですが、引退となるとやはり寂しく感じます。 0系新幹線を降りた私は、在来線ホームへと移動します。 『サンライズ』。ガンダムとは関係ありません(笑) この列車は、山陰と東京を結ぶ『サンライズ出雲』と、四国と東京を結ぶ『サンライズ瀬戸』とが、この岡山で連結され、そのまま東京へと向かいます。一年に何日か、広島と東京を結ぶ『サンライズゆめ』なる臨時列車も運行されるようで。 『サンライズ』は寝台が全て個室の列車。私は今回、奮発して最も高いA個室『シングルデラックス』を確保しました。 下手なビジネスホテルのシングルルームより、はるかに上質です。まさしく『動くホテル』。 荷物を置き、ベッドに腰掛けてみます。幅はさほど広くありませんが、あくまで上質。ふと天井を見上げると、液晶テレビが備え付けてありました。衛星放送は見放題だそうです。 今回はA寝台を確保しましたので、同一車両内にあるシャワールームを追加料金なしで利用することができます。それ以外の乗客の方は、そのほかの車両にあるシャワールームを、利用券を購入することで利用できるようになりますが、こちらは水タンクの容量の都合上、数に限りがあるようです。 シャワールームは、脱衣場とシャワー室に分かれています。まずはカードを挿入して、脱衣場で服を脱いだ後(妙な想像はしないでください)、シャワー室に入ります。シャワーユニットにはシャワーのコントロールに必要なスイッチ類と、『6分00秒』と表示されたパネルがあります。縁起でもないですが、『0分00秒』になると爆発しそうな雰囲気が漂います(笑)*6 ここで少々気分が悪くなったので、車内の取材は明朝にして、少々横になることにしましたが……ここで問題が発生。 翌朝私が目覚めると、列車は沼津駅に到着していました。時刻は5時25分。 B寝台『シングル』。サンライズで主力となっている個室で、私も当初はここを確保していました。『寝る』ということに話を絞れば、シングルデラックスとそう大差はありませんが、荷物の置き場がないのは困りそうです。まあそれは、シングルデラックスでも似たようなものなのですが。 他に、ツインやソロの個室もあったのですが、中に人がいるかどうか判断が付かない部屋ばかりでしたので、今回は取材を見送っています。 そうこうしていると、昨日岡山を出てすぐにあって以来の車内放送が流れ、横浜駅まで20分の所にいることが知らされます。衛星放送でニュースをチェックしながら、私は支度を済ませます。室内に洗面所もあるので、お手洗い以外の一通りの身支度は個室の中で可能です。 まだ少々気分が悪かったので、横浜駅を列車が出た後で、私は荷物を持ってラウンジへ向かいました。景色を眺めつつ、気持ちを落ちつけます。 7時8分、列車は定刻通り、東京駅へと到着しました。 |