華村天稀Sprite　〜 自称・青秋桜の大家 〜 †

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　青秋桜の大家。自称『鬱と癇癪の精霊』。
　通常は小学生にもボコボコにされるほど喧嘩が弱いが、戦闘用のプログラムと装備を携えて、ラスボスとして立ちはだかる。
　戦闘用プログラムの影響で、戦闘中のみ髪が紅い。

　初期状態では、プレイヤーキャラとして使用できない。
　初期キャラ10名と中ボス3名でクリアすると使用可能になる。アップデート追加キャラをクリアする必要はない。

特徴 †

• キャラ選択条件
  • 初期キャラ10名と中ボス3名のエンディングを見ると使用可能になる。
  • ストーリーが特殊
    • 11人と戦う。ラスボス扱いキャラが２名いる。
    • 真相を明かすような内容になっている。
      　
• 操作特性
  • 飛翔属性
    • 空中を自在に跳ね回れる。重力の影響はきちんと受けており、キー入力がないと落ちてくる。
    • 方向キー二連打で空中ダッシュも可。
  • 場外負け無効
    • テレポート自動発動で戻ってくる。
  • 受け流し不能
    • 残念、そんなに器用じゃない（ぉぃ
  • 武器装備
    • このためリーチが長い。その分一撃ごとのスキも大きめ。
    • マシンアーム『ドゥルガー』（背中に６本生えてる。セラフの６枚羽のように見える）防御はこの下２本（２枚？）ないし４本（４枚？）で行う。
    • 携行砲筒『ヴァジュラ』（もともとSRGと呼んでたヤツ。モードが増えた）攻撃時のみ、どこからともなく出現。
      　
• ステージ特性
  • ホームグラウンド：満月の増上寺屋上
    • バックに満月と東京タワー。明らかに深夜、てか未明*1。
    • 天井がないので高くまで飛べる。
    • 左右の広さは普通。場外あり。
  • ＢＧＭイメージ：【谷山紀章】慟哭ノ雨
    　
• ＣＰＵ特性
  • 基本的にラスボスとして登場
    • ライフは12,000
    • AIレベル+1

特殊通常技 †

強攻撃 †

　強パンチはヴァジュラで殴る。ガードしても少し食らう。
　強キックはドゥルガーで突き刺す。ガードしても少し食らう。

急上昇 †

　↑↑

急降下 †

　空中で↓↓
　下に対戦相手がいると蹴りを入れる。

特技 †

砲筒投げ （↓┘→Ｐ） †

　ヴァジュラを投げる。何故か一直線に飛んでいく。
　弱Ｐと強Ｐで速度が違う。

人間投げ （←→Ｋ） †

　対戦相手をドゥルガーで掴んで、放物線軌道で投げる。つかみのリーチがかなり長いので注意。ただし隙も大きい。
　弱Ｋと強Ｋで掴み方が違う

座標投げ （↓↑Ｒ） †

　瞬間移動する。移動先は戦闘範囲内で完全にランダム。
　場外負けのあるステージで場外に飛んでいった場合、自動的にこの技を使って復帰する。

投げやり （↓↓Ｌ） †

　挑発技。いきなりやさぐれる。攻撃効果は特にない。

奥義 †

ヴァジュラ・プラナシュート （←└↓┘→Ｐ） †

　ゲージ１消費。物理威力のあるオーラを撃ち出して攻撃する。発動から発射まで約５フレーム。
　相手が近距離の場合は拡散放射する。相手側は素早くバックステップで回避可能だが、真上に跳んでも当たる。SA状態になるので攻撃しても技の出が止まらない。
　相手が中距離の場合、踏み込んで接近してから拡散放射する。相手側は接近されてからは近距離と同様だが、踏み込み時はSA状態ではないので迎撃で技の出を止めることができる。
　遠距離の場合、相手に向けて射撃する。弾速が無限大なので一瞬で着弾。相手側は発車前に上下に動く（跳ぶなど）と避けれる。

ヴァジュラ・フレイムランチャー （→┘↓└←→Ｋ） †

　ゲージ２消費。炎の玉を撃ち出すと同時に火の粉をばらまく。発動から発射まで約５フレーム。
　火の玉は相手に当たるか、発射時に相手のいた場所まで到達すると爆発して火の粉をばらまく。爆発に巻き込まれるとダメージが大きい。
　火の粉は地面に落ちるとしばらく（最大で約10秒ほど）残り続ける。対戦相手のみ、火の粉に触れていると少しずつ体力が減る。

ドゥルガー・パーフェクトデフィレイジョン（↓ＬＲＲ） †

　ゲージ２消費、地に足つけた状態でのみ使用可能。
　セラフのような六枚羽で全身を覆い、最奥義を含むほぼあらゆる攻撃を完全に防御する。発動時には霊撃も発生し、相手が密着している場合は吹き飛ばす。
　効果中は一部例外を除き一切ダメージを受けないが、攻撃も移動もできない。
　ＰＫボタンいずれかを押すか、発動からもしくは最後に攻撃を食らってから一定時間*2が経過すると解除される。解除時には霊撃が発生し、相手が密着していれば吹き飛ばす。
　解除時にガードゲージが空になる。２秒で全快するが、減った瞬間を狙った攻撃には注意。

　発動中、特定の技*3に被弾すると、貫通して技が解除（散失）し、ガードクラッシュ状態になる。霊撃の発動もない。

最奥義 †

ヴァジュラ・サテライトシュート（→┘↓└←↑ＰＫ同時） †

　ゲージ最低消費９。
　カットインに入り、はるか上空まで一気に飛んでいって、対戦相手に向けて撃ち込む。カットインを抜け、一瞬だが広範囲に当たり判定（閃光）が発生し、その後降りてくる。
　攻撃範囲が広いため、回避が難しい。防御は難しくないが、威力が大きくかなり貫通する。

　対飛鳥戦で、バトルステージが衛星軌道上の場合は、この技の代わりにレヴェリーバトルダンス（後述）が発動する。

レヴェリーバトルダンス（→┘↓└←↑ＰＫ同時） †

　ゲージ消費10。基本的にCPU専用だが、対飛鳥戦でのみゲージ最低消費９で使用可能。
　紅い髪の分身がたくさん出現し、相手を集団でフルボッコにする。殴る・蹴る・突く・投げると攻撃手段が豊富で、人数も多いため、使われると防御も回避もほとんど意味がない。
　ヴァジュラ・サテライトシュートより性能がいいが、CPUはゲージ９溜まった時点で消費してしまうため、こちらを使うことはあまりない。

ヴァジュラ・零距離レールシュート（→┘↓└←↑ＰＫ同時） †

　秘奥義。ストーリーモード最終戦（対飛鳥）でのみ、特定条件*4を満たすと発動する。

　ヴァジュラ最大威力のモードであるレールシュート*5を起動、
『これで決めるっ！　ヴァジュラ、レールシュート！』
　スパークレールで飛鳥を突き刺し（飛鳥はその勢いではるか後方まで吹っ飛び、画面はそれを追う）、
「ぐっ」
（カットを天稀に戻して）星をも砕く最大威力で撃ち放つ。
『全力でっ！　ぶち抜けえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ！！』
　着弾と同時に激しいフラッシュと共に『決着』の字が表示され、フラッシュが晴れると飛鳥は散逸している。

ストーリー †

　このキャラのみ、通常10人の対戦相手が11人いる。

1st duel : FRACTAL - the magical canon girl - †

（朝焼けのの十万石高校校庭）
『やほー、ちーちゃん』
「あ、天稀さん」
『話ってどったの？　こんなだだっ広いところで』
「ええと、最近ブルーコスモスで、盗難というか。よくモノがなくなるの、ご存じですか？」
『何それ？　初耳だ』
「淹れた飲み物が運んでる間に消えてなくなったり、冷蔵庫に鍵までかけて厳重管理してるものがなくなったりするそうです」
『そりゃあ、ちょっと異常だな』
「…………」
『もしかして、天稀を疑ってる？』

（負けた場合）
「こうやって反省させようって、みんなの話で決まっちゃって……ごめんなさい天稀さんっ」
『むきゅー』

（勝った場合）
『いきなり何すんねん』
「うう、いひゃい」
『いひゃい、じゃねぇよこの火力馬鹿娘。何のつもりだゴルァ！』
「うう、ごめんなさい。その、天稀さんが犯人じゃないか、って噂が流れてて」
『何その不名誉きわまりない冤罪。天稀はここしばらく、喫茶に近寄りもしてないのに』
「それで、みんな勢いづいちゃって、止めても聞いてくれなくて」
『言いくるめられて尖兵になったってか？』
「他の人が行くよりは、穏便に済むと思ったんですよお」
『その気持ちは有り難く戴いとこうか。腹いせ分はもう充分ボコったし』
「しくしく」

2nd duel : Sugar-Sundae - the sweet magical heroine - †

（エンジェルオブヘブン店内）
『ドコだここ？』
「あれ、天稀さん？」（松本健太が登場）
『ん、誰？』
「あ、ちょっと待っててください」
『あいよ？』
「魯山人は言いました以下略。プリティーシュガーチェンジ！」（サンデーに変身）
『あ。サンデーだったのか』
「で、ボクの基地に何の御用です？」
『ブルーコスモスの一件はご存じ？』
「ええ、ボクもパフェをやられました」
『不名誉にも冤罪かけられてるらしいんで、犯人を捜してやることにしたんだ』
「犯人だったら、居るじゃないですか。目の前に」
『あぁ、居るねぇ、目の前に』

（負けた場合）
「ちゃんと罪を認めて、償ってください。あとボクのパフェ返してくださいね」
『むきゅー』

（勝った場合）
『で、誰が犯人？』
「つ、強い……小学生よりもケンカ弱い、って聞いてたのに」
『戦闘機能全開だからねぇ』
「ていうか、天稀さんが犯人じゃあ、ないんですか？」
『違うっつーの。知らんならいいよ、探すから』
「ううう」

3rd duel : Holy Aqua - the Maiden of Xuanwu - †

（旭川市常盤公園）
『う、寒っ。ドコだここ？』
「あれ、天稀さん。どうしたんですか、こんなところで」
『お、冬くんじゃないか。やほー。ってことは、ここ旭川か』
「知らずに来たんですか？」
『うん、あの喫茶はさ、いろんな世界と繋がってるから。通常は知らない世界に案内なしには行けないんだけど、天稀とかは管理者なんで、ふらっと行けちゃったりするわけよ』
「はあ、なるほどねえ。ところで天稀さん、今その喫茶で盗難騒ぎが起きてるんですけど、ご存じです？」
『うん。なんか冤罪かけられた』
「冤罪じゃないでしょう？」

（負けた場合）
「食べ物の恨みは深いんです。思い知りましたか」
『むきゅー』

（勝った場合）
『何か言ったか？　大食らいのチビすけ』
「うう、ひどい」
『証拠もなく人を犯人呼ばわりするのと、どっちが非道い？』
「ごめんなさい」
『わかればよろしい』
「ボクのぱふぇー、さんでー、たるとー」
『ホントに食い物しか頭にないのか』

4th duel : Azusa Kurihara - Magical violence girl - †

（場所未定）
「いた、犯人」
『オイコラ。誰が犯人だ』
「喫茶であんな不可解なことができるのは、管理人のあなたしかいない」
『そんなに奇妙なのか？』

（負けた場合）
「とぼけても無駄。反省しなさい」
『むきゅー』

（勝った場合）
「悪なのに勝つなんて、卑怯……」
『誰が悪だ』
「だって犯人」
『ちげーよ』
「……原価の高騰で損益分岐点が上がって、収支が悪くなったから店を畳みたくなったんじゃ？」
『それ検討するのは、大家の天稀じゃなくて、オーナーなんじゃないのか？』
「じゃあ犯人はオーナー？」
『ねーよ。』

5th duel : Digo Shinonome - the Ogreish Lineage Fighter - †

（東雲家裏庭、滝の聖域）
『ふぃー。いいなぁ、こういうの。癒されるよね』
「勝手に立ち入ってもらいたくはないな」
『裏庭に滝があるなんて、優雅だねぇ。落ち込んだときとかに来たくなるね』
「ここは修行の場だ。そんな軟弱な心で来ていい場所ではない」
『むぅ、いぢわるだ。
　まぁそれはそれとして。最近、喫茶でみょんな盗難事件が頻発してるんだけど、知ってる？』
「ああ、俺もやられた」
『犯人捜してるんだけど、何か心当たりないかな？』
「ああ、いずれ懲らしめてやろうと思っていた」
『知ってるんか？』
「いま俺の目の前にいるな」
『おまえもか……』

（負けた場合）
「猛省するがいい、この引きこもり妖怪め」
『むきゅー』

（勝った場合）
『もういい加減言うのも飽きたんだが』
「ぐ……っ、強い」
『いちおー今の天稀は戦闘仕様なんで』
「盗みだけでは飽きたらず、辻斬り稼業にまで手を出すとは、一体なにを考えている」
『稼いでねぇよ。そもそも前者は濡れ衣、後者は全部正当防衛だ』
「ということは、俺の他にも、やったんだな？」
『しょうがないじゃん、誰も彼も人のこと犯人って決めつけて、襲ってくるんだから。
　あぁちなみに、楓ちゃん葵ちゃん椿ちゃんかなみちゃんとは、会ってないんで』
「そうか。よかった」
『それ聞いて安心しちゃえるのって、なかなか怖い性格だよな、おまえ』

6th duel : Ran Amatsh - the Little Magi - †

（天津家闘技室）
『……というわけで、誰も彼も天稀を犯人呼ばわりするんで、いい加減もう聞き込みするのイヤ』
「アンタ、相変わらず繊細ねぇ。無駄に」
『無駄とか言うな。
　それでさ、聞き込みは当てにならないから、占いでヒントとか出ないかな』
「できないこともないけど、じゃあ水晶占いで良い？」
『たのんます』
「…………」
『…………』
「……何これ？」
『これ、ウチの会社の、ロゴマーク？　あ、消えた』
「やっぱり、アンタなんじゃないの？　犯人」
『むか。』

（負けた場合）
「占いで逆ギレして、この爛様にたてつこうなんて、身の程知らずもいいところね。さすがわ馬鹿監査」
『むきゅー』

（勝った場合）
『水晶にロゴ映してまで犯人呼ばわりって、どんだけ嫌がらせだよ』
「そんなわけ、ないでしょうが」
『もういい、やめだやめ。犯人探し飽きた』
「アンタがやめても、向こうから襲ってくるんじゃないの？」
『そしたら、片っ端から返り討ちにして、最後に残ったのが犯人。ビバ明快っ』
「それは絶対に違う。」

7th duel : Banero Jo Lokia - the Lord of Pungency - †

（辛党の国）
『……太陽が高いのに夕焼け空って、ドコだここ』
「ここはそういう国なんだよ」
『へぇ。で、どちら様？』
「おま、何度も会ってるはずだろうが！　ロキアだ、バネロ＝ジョ＝ロキア！」
『あぁ、辛党の。ん、もしかしてここって辛党の国？』
「そうだよ」
『そうか呼ばれたのか。何の用？』
「喫茶に辛いものがないのは、おまえのせいだって聞いてな」
『何だその、とりあえずアイツのせいにしておけばいいや、みたいなノリ』

（負けた場合）
『むきゅー』
「次に行くまでに、唐辛子エキス入りサンデー、メニューに入れておけよ」

（勝った場合）
『辛っ！　何この辛い技の数々！　唇に染みてきて酷いぞ！』
「つ、強い」
『それはさておき、あれだ。新メニューが欲しかったら、天稀じゃなくてオーナーかマスターに掛け合えよ』
「あ、そっか」
『頼むから、それくらい頭回してから行動してくれ。泣くぞ仕舞いにゃ』
「もう泣いてるじゃん、右目だけ」
『辛すぎるんだよ。しくしく』

8th duel : - the Dark Maiden - †

（旭小学校の異界、バックにヤマタノオロチ）
『異界の異界、奥の奥。こいつは封印されただけだからなぁ。こんなところで、まだ残ってる力がくすぶってるんだな』
「くす、くす……来たんだ。電子の妖精さん」
『はぁ。呼ばれたのも二度目となれば少しは慣れるな。
　で、おまえは何者？　おわりんのように見えるが、彼女は邪念が振り払われたはずだ。ダークメイデンには、もうならない』
「くすくす……本当にそう思う？」
『……そもそも実体じゃないな。おまえ、オロチと一緒だろ』
「どういう意味？」
『彼女が振り払った邪念だけが、異界の力で集まって実体になっている。おまえが誰かに宿れば、次の代のダークメイデンが出来上がり。違うか？』
「ご明察。馬鹿監査なんて呼ばれているのに、意外に頭が回るのね」
『だから常々、馬鹿ゆーなと言ってる。
　で、なに？　天稀を呼んだのは、よりしろにでもするつもり？』
「そう。あなたが一番、闇が濃いから」
『まぁそうだな』

（負けた場合）
「くすくす……これで、あなたの闇は、わたしのもの」
『むきゅー』

（勝った場合）
「くっ」
『敵愾心が強すぎるって、よく仲間に諫められるよ。
　人嫌いで、何かあるとまず人を疑う発想。
　嫉妬深くて、隣の芝は瑞々しく。
　ネガティブで、何をやるにも後ろ向き。
　そのくせ血を見るような行為だけは積極的』
「どれだけ、闇が、濃い、のよ……」
『少なくとも、自分でうんざりするほどには。
　振り払ってしまえればどんなに楽か、だがこいつは、まぎれもなく自分の心だ。
　人外にくれてやる気は更々ない』
「…………」
（ダークメイデンとオロチ、砂になって消えていく）
『…………。
　争いなんて忘れて、もっと穏やかに生きりゃあ、人生楽だろうに。
　って、そりゃ自分のことか』

9th duel : Aliceon - the Knight - Rosearray †

（英国風お屋敷）
『はぁ。本日はお招きいただきまして、でいいのかな？』
「ええ、ようこそ」
『で、何用？　さっきから戦ってばっかりで、今日一日でもう八戦だ。いい加減くたくたなんで、穏便にいきたいんだだけど』
「さっそくですが貴方、人間ではありませんわね」
『そうだけどさ、そもそも喫茶のメンツって人外だらけよ？』
「なればこそ、悪妖精の巣窟、その親玉を放置しておくわけにはいきません」
『そういう決めつけた態度、腹立つなぁ。ウチらが悪って根拠は何？』
「さあ、大人しく刀のワサビになる覚悟はよろしくて？」
『聞く耳ないのかてめぇは』
「Ash to ash, dust to dust！」
『返り討ちだ、この鉄砲玉が』

（負けた場合）
「大人しく無へと帰りなさい。すぐにお仲間も同様に帰してあげます」
『むきゅー』

（勝った場合）
『はぁ、はぁ……虚しい』
「つ、強い。貴方は、小学生にも喧嘩に負けるほど、弱いのでは」
『それ、髪が蒼くて武装がないときの話な』
「クーリースー、聞いてませんわよこんな」
『で、おまえ。善悪の判断が滅茶苦茶だぞ。それで悪即滅なんて迷惑きわまりないからやめろ』
「貴方に言われたくはありませんわ」
『いや、絶っ対、天稀はおまえほど酷くない』

Last duel : Misora Shirakawa - the Master of Cafe Blue Cosmos - †

※ラスボス扱い、ライフ12000

（喫茶ブルーコスモスに入店）
『あーもう、次から次へとひっきりなしに。いい加減、温厚な天稀様でも仕舞いにゃキレるぞゴルァ！』
「あんたのどこが温厚なのよ」
『そんなことより、蕎麦茶くれ』
「ないわよ。誰かさんが盗んでいったおかげで、みーんな品切れ」
『ほら、蕎麦殻。これでいれてくれよ』
「持参するくらいなら、はじめから盗むんじゃないわよ」
『だから天稀ではないと言うに』

「ほら、韃靼蕎麦茶」
『おう、さんきう……あれ？』
「またか」
『またか、って、いま目の前でいれて持ってきたよな。空になる要素が何処にあるんだ。手品か？』
「いっつもこんな感じで消えるのよ」
『手品でなかったら、空間いじるんでもないと、こんなマネは……』
「そんなことができるのは、この空間を管理してるアンタくらいしかいないでしょうが」
『……まさか』
「この白川美空が成敗してあげるわ。年貢の納め時よ、馬鹿監査！」

（負けた場合）
「ふう、これで喫茶に平和が戻るに違いないわ」
『むきゅー』

（勝った場合）
『馬鹿と呼ぶな馬鹿と』
「な、なんで監査のくせにこんなに強いのよ」
『監査のくせにって、ジャイアンかおまいは』
「せっかくアスカから、戦闘用プログラムとかいうの貰ったのに。監査に負けてるようじゃ、使い物にならないじゃない」
『それ、天稀も同じの使ってるし。
　んでみそ。盗難被害って毎回こうなのか？』
「そうよ。捕まえようにも、いつやってるのかさえさっぱりなんだから」
『…………』
「アンタじゃないの？」
『無理だって。天稀はここに勝手に喫茶店建てただけで、この空間を好き勝手いじれる訳じゃないの』
「じゃあ誰だって言うのよ」
『…………動機がわからない。
　今まで不干渉を決め込んでたくせに、今になってちょっかい出す理由は何なんだ？』
「……まさかとは思うけど、真犯人って」
『真相を、確かめてくる』

True duel : Aska Shibagami - Daemon Slayer Dreadnought - †

※ラスボス扱い、ライフ15000
※最奥義入れ替え

（店を出たすぐ先の、霧の中）
『出てこいよ。どうせ見てるんだろう？』
「なんだよ」
（霧が晴れると宇宙空間。晴れた霧から飛鳥が出てくる）
『うわっ！？　何ねこれ！？　げっ、本気で真空だ』
「いい眺めだろう」
『よすぎるって。生身でこんなとこに居たら死ぬぞ』
「気にすんな。どうせ俺もおまえも生身じゃねぇだろ。
　で、休憩中の俺に何の用だ？」
『豪快な休憩だなオイ。
　まぁそれはさておいて』
（説明シーンはいったんブラックアウト、すぐに戻る）
「皆に揃って犯人呼ばわりか。日頃の行いだなぁ」
『やかましい。おまえだろ、真犯人』
「そのようだな。つっても、別に盗もうとしてこうなったわけじゃない。
　こいつは副作用みたいなもんだ」
『何の副作用だよ』
「あの喫茶を終わらせようと思ってな」
『は？』
「知っての通り、あそこは数多の世界を結ぶ架け橋的空間の、ど真ん中にある。だから様々な世界から人が来る。幾つもの異質な力と思想が交じり合うと危ないから、何重にも結界を施して戦意を削いで血の気を抑え、あの場所を憩いの場として保たせてもいる」
『ご苦労様です』
「もとはといえば、おまえが勝手に、あの場所に喫茶店なんぞ建てるから、こんな七面倒くさい事態になってんだよ」
『いやーそれほどでも』
「褒めてねぇ。
　つーわけで、綺麗に終わらせるべく準備中だ。モノがなくなったのは、空間の性質が変わってきたからだろう。留め置く力がなくなって、どこかの世界に飛ばされたんだ」
『…………』
「完了すれば、世界間での人やモノの行き来がなくなって、喫茶店での出来事はうたたかの夢になる。現実ではない、さりとて忘れもしない。皆の胸に永遠に残る。悪くない幕引きだと思うが」
『…………』
「納得いかないって顔だな」
『当たり前だ。無駄と断じて切り捨てる気かよ？』
「無駄な労力だよ実際。
　我々の真の敵は強大だ。こんなところで力を削いでいれば、いざというときに勝てる見込みがなくなる」
『……おまえで勝てないって、つくづくどういう相手なんだか』
「おまえは知ってんだろ。滅びそのものに抗うようなもんだ」
『どんな些細な【存在】でも、滅びを振り払う光明の一筋となりうる、か』
「とはいえ質と量は要るだろうけどな
　で、俺達が、その本来の "目的" のために、ここで失うモノはあっても得られるモノはない。そう判断した」
『……異界のモノにふれあうのは、意味あることじゃないのか？』
「俺達が行けばいい話だ」
『そうじゃねぇ。あそこは、異世界のモノ同士が、本来は逢い得なかったモノが、触れ合って交じり合って、新しい有形無形の何かを作れる場所だ。ウチらが行って見聞きするだけじゃ得られない、そういう何かは、将来きっと助けになる』
「…………」
『飛鳥、考え直せ。一度手放せば、同じ環境は二度と得られない』
「はっ。ケンカして鬱んなって半年引きこもってたやつが、よく言うぜ」
『っうぐ』
「言い分はわかった、だが説得力がねぇな」
『…………』
「そこでだ。
　今、電子妖精の全武装をロック解除した」
『それでてめぇを倒してみろってことか』
「相応の力で戦う俺相手に、一本でも取れたら勝ち。わかりやすいだろう」
『わかった』
「おまえの覚悟を試してやる」
『……エーテルワークス監査役、華村天稀』
「紫神飛鳥、字は――討魔士ドレッドノート」
『「いざ、参る！」』

（負けた場合）
「…………」
『むぎゅー』
「おまえの覚悟はこの程度か。詰まらん」

（勝った場合、エンディングへ）

Ending †

（執筆中）