作家と女優とお嬢のかしましストーキング(?)オフ会レポート

 うをう。後ろにいたのか、キミたち。


登場人物

微風ろろみ
分裂型TSの女子高生アイドル作家。一人称「あたし」
榎矢るみな
病変型TSの女子高生タレント。一人称「わたし」
五条桃李子
インターセックスのお嬢様。一人称「わたくし」

[917] 作家と女優とお嬢のかしましストーキング(?)オフ会レポート1日目

「今日は9月1日土曜日、時刻は9時ちょっと過ぎです。今あたしたちは東京駅5・6番プラットフォームにいます」
「こうけいさんが泉美樹さんと合流しました。泉さんはわたし的にはケイ君なんですけどね。これから新幹線改札口に向かいます」
「わたくしたちも後を追うことにいたしますわ」

(のぞみ115号車内)
「泉さん、PSPに熱中しているわね」
「こうけいさんは忙しくキーボード叩いてらっしゃいます」
「某監査さんからのレンタルの工人舎SAね。バッテリーがしっかり保つのが魅力です」
「こうけいさん、自前のSHARPのメビウスも持ってきてるけど、バッテリーが10分しか保たないそうよ」
「で、何を書いてらっしゃるのでしょう。失礼ながら……」
「『なかなか素敵な店ね』『ありがと。案内した甲斐があったよ』ワイングラスを近づけて語らうは、久美子とP伸一郎。――わあ、『微妙存在ろろみ』の続きじゃないの」
「がんばってるわね」
「T’sの第3話の下書きではないのですか。残念ですわ」
「五条さん、そうしょげないで」
「あっ、通路に来訪者だわ。工人舎SAのオーナーの某監査さん」
「某監査さん、K.伊藤さん、バレットさんの御三方が東京駅で集合して同じ列車の自由席に乗ってらしたそうです」
「こうけいさんと泉さんも一緒にと誘われてたんだけど、指定券を買ってしまってたので別行動をとったのでした」
「猫野さんも同じ新幹線の離れた席にいたわ。名古屋着がちょうど集合時間になる列車だから、考えることは同じなのね」
「そうこうしている間に静岡を通過しました。車窓が眩しくなってきましたね」

(名古屋駅)
「時刻はおよそ11時、名古屋に着きました」
「わかみー(T’s1stの若宮詩音さん)が前住んでたところね」
「ああもう、暑いですわ。東京が曇りで涼しかったというのに」
「こうけいさんと泉さんが改札を出て反対側の改札に向かいます。あっ猫野さんが出てきました。某監査さんたちも」
「大阪組の天欄さんときりかさんも出てきたわ。あっ、見覚えある顔がもうふたり」
「おひさしぶりです。MONDOさん、よっすぃーさん」
「MONDOさんとは去年の大阪オフ以来ね。よっすぃーさんとはもう3年ぶりくらいかな」
「こうけいさんの思ってたとおり、大阪隠しキャラ2名はブルーコスモスには顔を出してないけどこうけいさんと面識のある方々でしたね」
「あら、こうけいさんがバッグから何やら大きな紙を取り出されましたわ。絵が描いてあって……
「『微妙存在ろろみ』の表紙イラスト? わあ恥ずかしいー」
「札幌オフの待ち合わせで目印に使って役に立ったのよね」
「でも今日は使わなくてもよろしかったようです。ほら、浜松組のご夫妻がいらしたわ」
「はじめまして。長束さん。奥さんもはじめまして」
「長束さんは、なんとなく想像通りの人でした。物腰柔らかそうなオニイサンというのかしら」
「女性のかたがいらっしゃると安心できますわ」
「あとひとり。地元の黒幕さんも合流しました。はじめまして」
「黒幕さんというか、天凪さんです。“あまなぎ”と読むそうです。今日は案内役ですね。よろしくお願いします」
「某監査さんのエーテルワークスのサイトで拝見した名前ですわね」
「これで全員そろったね。“13人の土曜日”か、おもしろーい」

(“登山”へ向けて)
「さあ、早速移動よ。わたしたちもついていきます」
「新幹線改札からすぐ下の階段を下りまして、東山線ではなく桜通線で参ります」
「ドニチエコキップは便利よ。大人600円の地下鉄・市バス一日乗車券。土曜・日曜・毎月8日に使えるんだから」
「どうして8日にも?」
「たぶん、名古屋市のマークが丸の中に「八」の字だからだと思いますけど」
「丸の内で鶴舞線に乗り換えて、いりなかで降ります」
「いりなか駅前は制服の子が多いわね」
「9月1日ですもの。土曜のある私立校でしたら今日から始まるのですわ」
「あっ、右手にすごい建物よ。広い階段があって、さっきのと同じ制服の子が階段を下りてくる。ここ学校なのね」」
「階段の上を建物が覆ってて、すごく絵になるわね。こんなところで学園ドラマのロケをしたいわ」
「わたくしが都会で通っていた学校にもこんな気品がございました」
「それはともかく、あたしたちは反対方向に曲がります」

(山=マウンテン)
「えーっ、お店の前に列ができてるわね」
「ちょうど正午ですからしかたありませんわ。陽射しには参りますけど」
「とか言ってるうちに、店の建物の陰まで列が動いたね。これでなんとかしのげる」
「20分くらいで店内に入れたわ」
「でも、風が通らない分だけ屋外より暑い気がいたします」
「難しいものね」
「メニューがまわってきたので、みなさん品定めに夢中だわ」
「さらに20分待ちまして、ようやく席へと案内されました」
「13人が4・4・5で隣同士のテーブルに座れたのは幸運だったな」
「さてここで、きりかさんから『ろろみ』第7話第2回について感想がありました」
「きりかさんのお言葉を意訳いたしますと『インフレの懸念あり』ということですわ」
「日銀の景気短観みたいな意訳ね」
「それはともかく、こうけいさん戸惑ってるわね」
「こうけいさんなりに、インフレには気をつけてらしてるつもりだそうなので」
「実は、あたしも少々恐いんだ。サイン会とか人前に出る機会が多くなって、あたしの立場がどこまでエスカレートしていくのかって」
「でも大丈夫。ろろみさんはいつだって等身大の女子高生でしょう。わたしにはわかってるわよ」
「わたくしもですわ。微風さんは身元はともかく、しっかりとした気品をお持ちですもの」
「それでもきりかさんのように感じるかたがいるんだから、こうけいさんにはもう少し強いインフレ抑制策をとってもらいたいな、って思う」
「――ところで、マウンテンなのに食べ物の話は?」
「ほかのみなさんがなさるでしょうから、わたくしたちはパスですわ」
「っていうか、ここの料理を見てて、あたしひとつメニュー考えたんだけど。トマトを練りこんだスパゲッティの上に、スパゲッティと同じ厚さだけトマトケチャップをなみなみとかけて、その上から甘いヨーグルトをケチャップが隠れるくらい載せて、さらにホイップクリームでデコレーションするの。名づけて『ろろみスパ』。なんかありそうじゃない?」
「トマトとヨーグルト、ろろみジュースの要領ね」
「『リコピンスパ』のほうがよろしくなくて?」
「それでもいい。ブルーコスモスのメニューに入れてみようかな?」

(ミスタードーナツ)
「下山は14時30分ごろになったわね」
「夜の『山ちゃん』は19時からですので、それまで過ごす場所を探しませんと」
「ファミレスとかで駄弁ろうかと思ったけど、このあたり高級住宅街みたいでそういうの見当たらなくって」
「よっすぃーさんの提案で、駅前からバスに乗って都心方向に移動して、車窓からそれらしい店が見つかったら降りることにします。ドニチエコキップは市バスにも乗れるのよ」
「車窓にも品のある街並みが流れていきますわね」
「だけどそういう街は、ファミレスとかがないんだな」
「今池近くまで来ると、急に街並みが下町っぽくなったわ」
「えっ、みなさん降りるんですの?」
「そ。ミスタードーナツを見つけたから」
「こうけいさん、2月の札幌オフで作ったポイントカードをしっかり取り出しました。実は使ったのがあのとき以来だそうよ」
「こうけいさんも、ふだんはこういう店をお使いにならないのですね。わたくしと同じで」
「五条さんと同じ理由かどうかはわからないけど?」
「さて13人分のテーブルをつなげまして、鉄話やら改良版『ヒロインメーカー』の話題やらで盛り上がってるわね」
「MONDOさんがノートパソコンでいいものを見せてくださいました」
「有り物のパーツを組み合わせてキャラクターの3DCGを作成するツールね」
「『ロボTRY』シリーズの『沙織』ちゃんを見せてくれたわ」
「沙織さんばかりではありませんわ。微風さんの3Dイラストもです」
「えっ? ……あー、確かにあたしだ。すごいっ、MONDOさん」
「髪型とか、まだ完成はしてないみたいね」
「それでも見せてくださって、MONDOさんには感謝いたしますわ」
「こうけいさん共々、期待してます♪」

(高いところ)
「ミスドには1時間半くらいいたかしら。16時40分過ぎにお店を出て、地下鉄東山線で今池から栄に行きました」
「オアシス21という吹き抜けがあります」
「こうけいさん、デジャヴュだって言ってました。前に別の主催元のオフで、この近くの『日車夢工房』という鉄ちゃん向けショールームに行ったそうなので。そのショールームが今もあるかどうかは知らないけれど」
「今回の行き先は違うところよ」
「なんですの、この狭い螺旋階段。荷物が大きいから参りますわ」
「階段を上がった先は、人工池のある空中庭園でした。『夢の水上船』とかいう名前です」
「真昼と違って陽射しが少ないから過ごしやすくてよかったわ」
「柔らかな光が心地よいですわ。螺旋階段は疲れましたけど」
「でもね五条さん、また歩いて降りましょう。エレベーターは満員だから」
「次はもっと高いところだわ。有志数人でテレビ塔に上ったのでした。こうけいさんも上る組よ」
「今度はさすがにエレベーターですわ。まずは90メートル展望台から名古屋の街並みを拝見いたしました」
「名古屋城と愛知県庁の区別がつきにくいかも?」
「名古屋駅前に建設中の、壁がねじれたような高層ビルも興味深かったわね」
「さらに階段で100メートル展望台に上りますわ」
「留守番のきりかさんたちが、さっきの空中庭園のふもとにいるのよね」
「某監査さんやこうけいさんが、デジカメを目いっぱいズームにしてきりかさんたちを撮ってました」
「まるでグーグルアースみたいでしたわ」
「そういうわけで、1800に栄を出て東山線で名古屋駅前に戻ります。MONDOさんとよっすぃーさんはここでお別れ。おつかれさまでした」
「天凪さんと長束さんご夫妻以外の宿泊組8人は、駅の西口のビジネスホテルにチェックインに行きました」
「天凪さんは結局ホテルに泊まられたそうですけどね」
「ホテル組は荷物を置いてから名古屋駅に戻って、長束さんご夫妻と天凪さんと再合流。それから歩いて世界の山ちゃん柳橋店へと向かいました」
「えっ、『喫茶マウンテン』?」
「ぜんぜん関係ないお店があるようですわ」
「隣は『セーラーズ』? なんか萌え系の絵だけど」
「……アダルトショップだわ」

(もうひとつの“山”ちゃん)
「これが噂の世界の山ちゃんですのね」
「ここに来たらやっぱり幻の手羽先! どんな味かな? ……のど渇いた」
「コショウが結構強いようね」
「それにしても、バレットさん大丈夫でしょうか」
「酒がだいぶまわったみたいで、相当眠そうよ」
「最初元気よかった伊藤さんも眠ってるわ。猫野さんや泉さんも疲れてるみたいだし」
「それでは〆にまいりましょう。お口直しに名古屋コーチンエッグアイスですわ」
「名古屋コーチンの卵を使ったというだけで、中身はふつうのアイスね。レーズン抜きのラムレーズンだそうで」
「こうけいさんはアイスは食べませんでしたけどね。鶏肉団子スープで〆てました」
「21時20分ごろ店を後にいたしまして、長束さんご夫妻と名鉄名古屋駅でお別れいたしました。おつかれさまですわ」
「こうけいさんたちはホテルに戻ります」

(ホテル)
「22時過ぎから、きりかさんのお部屋で集会です」
「お菓子はたくさんございましたのに、みなさんほとんど飲食なさらないから宴会とはいえませんでしたわ。ノートパソコン品評会、創作談義、某監査さんの荷物整理……」
「みんな山ちゃんでお腹いっぱいだもの。伊藤さんとバレットさんは自室でダウンしてて来なかったし」
「メグちゃん、おひさっ♪」
「ホテル限定で女のかたがひとり増えたのですわ」
「泉さんが描きかけのイラストを見せてくれました。『XX−FILES』の新作だそうで」
「今回はわたしの絵はなかったけど……上達の跡ははっきりわかるわ。がんばって、泉さん」
「結局こうけいさん、工人舎SAは買い取らずに某監査さんに返還されたのですわね。車内ではお気に召していらしたようなのに」
「こうけいさんの気に入った理由っていうのは、このマシンに自分のデータを入れて愛着があるからというよりは、このパソコンのスタイルが気に入ったからなんだって。データだったらもとのパソコンに移し変えればいいって言うの。そしたら某監査さん、それならSAよりもっといいモデル、例えばSHとか他社の類似製品とかを買ったほうがいいって言うの。だからこうけいさん、このマシンは返すことにしたんだって」
「そんなこんなで、24時過ぎにこうけいさんは自室に戻りました。おやすみなさい」

[918] 作家と女優とお嬢のかしましストーキング(?)オフ会レポート2日目

※セリフの順序はローテーションになっている。

「午前8時にホテルのロビーに集合です。みなさまおはようございますわ」
「深夜にチェックインされた天凪さんも入れて、現在人数は9人ね」
「長束さんのお土産のうなぎパイを一枚ずつかじります。昨日の夜食べられなかったアレだわ」
「今日はリトルワールドでいろいろ食事をしますから朝食はこれくらいにしておかなくては」
「チェックアウトが済んだら名鉄バスセンターへ行きましょう」
「リトルワールド行きバス停前できりかさんがだれかと話してるわね」
「……春美さん! 北村春美さんがどうしてここに?」
「落ち着いて五条さん。春美さんって、実在の人物じゃないでしょ?」
「初顔なのは確かよね――きりかさんから紹介ありました。本日のサプライズゲスト、ほたるさんです」
「ああ、道理で! 作者さんも春美さんと同じ気品をお持ちですのね。ほたるさんとお逢いできて、なによりです」
「掲示板[883]のきりかさんの『都合13人になりました』って、長束夫人さんが加わったことかと思ってたけど、そうじゃなかったのか。とにかく、あたしからもはじめまして、ほたるさん」
「わたしも涼風穂香さんにはお世話になってます」
「ほたるさんの気品、こうけいさんとも同じですわ。作風からもなんとなく予想いたしておりましたけど」
「なるほど。こうけいさん、すっかりほたるさんと打ち解けてる。T’s2nd第2話の『45』みたい」
「隣の席どうしで、身の上話に花を咲かせてるようだわ」
「『T’s』の次回の話もなさっています。わたくしの運命はここで左右されるのでしょうか……」
「そんなわけで、五条さんは北村春美さんとふたりの世界に入り込んでます」
「周りの様子はというと、天凪さんがバスに弱かったみたいで前の席にひとり移動してたわ」

(リトルワールド着)
「バスは開場直後に着きました。女2人と男8人が入場ゲートをくぐりますわ」
「チケットをまとめ買いしてくれたきりかさんおつかれさま」
「それにしても、昨日とはうって変わって曇り空で涼しいわね」
「看板が出てますわ。スタンプラリーにクイズラリーですか」
「園内のチェックポイントをまわる企画がいくつもあるみたいね」
「次回の『T’s』でも似たような宝探し企画があるみたい。五条さん、参考になるわよ」
「わたくしはミス姫琴のほうに参加して、みなさまに気品を見せつけてさしあげるのですわ」
「まあまあそっちの話はともかく。こうけいさんもクイズラリーに参加するみたいよ。参加料は税込300円」
「展示されている世界各地の家にある、家には欠かせないある物を探すクイズです。どういう物かは……禁則事項です。五条さんには」
「榎矢さん、なんですのその言い草は!?」
「あたしも五条さんには似合わない題材だと思う」
「お嬢様には秘密にしておいたほうがいいんじゃないかしら」
「わ、わかりましたわ! わたくしは関心ございませんからっ!」

(アジアの家をめぐる)
「まずは日本国内。山形県の月山の家よ」
「探し物は室内にあるからすぐわかったわね」
「外ではさくらんぼアイスや草の入った麺を食させていただきました」
「次は韓国の農家です。家の中には見当たらないね」
「離れにあったわ。外の案内看板を見れば一発でわかるわよ」
「隣の両班(ヤンバン)の家のほうがわたくしには面白かったですけど」
「タイにやってきました。高床式の家なのね」
「探し物は離れにありました」
「家の中に蚊帳が吊ってありましたのには驚きましたわ」
「インドの家。探し物は石造りでしっかりしています」
「『展示品につき使用しないで下さい』の表示が微笑ましいわね」
「家の階段の傾斜が急ですわね。70度くらいあるのでは? スカートでは下が心配で上れませんでしたわ」
「ここでお食事タイム。大抵のみなさんはインドカレー辛口をナン付きで食べています」
「天爛さんが頼んでくれたシシケバーブは、赤い色ほどには辛くなかったわ」
「なんですの、この緑唐辛子! 数ミリ四方のかけらですのに、こんなに辛いなんて!」
「インドグッズのお店もあります。きりかさんのダージリンティー1袋100円はここに売っていたものです」
「バレットさんが買っていったわね」
「ネパールの寺院やブータンのおみくじを見て、アジアとはお別れですわ」

(アフリカエリア)
「北アフリカの家です。土作りのドームがたくさんあって、土壁でつながっています。ここは探し物の対象ではないのよね」
「ドームひとつひとつが個室になってるわ。男の部屋は角ばってて女の部屋は丸いのね」
「ほたるさんとこうけいさん、顔を見合わせてますわね。わたしたちはどちら? って」
「次はまたまたお食事タイムです。ステーキを食べましょう」
「五条さん、なんの肉だか当ててみない?」
「では遠慮なく……歯ごたえは豚肉かと思いましたら、カジキマグロみたいな後味ですわね。お魚でしょうか?」
「水生動物という点では近いけど違います。正解はワニよ」
「次、こっちの串焼きはどう?」
「鳥ですか。けど、少々固めですわね」
「ダチョウでした」
「ここはそういうレストランなの。ナイフがワニで、フォークがダチョウの形をしてるのも凝ってるわ」
「もう、わたくしにヘンなもの食べさせないでいただけます!?」
「ごめんごめん五条さん」
「お嬢様にはつらかったかしら。お口直しに天爛さんのクスクスをどうぞ」
「はあ、酸っぱいような辛いような妙な味でした」
「お店を出まして、南アフリカのツンデレ族の家にやってきました」
「ンデベレ族でしょ?」
「わ、わたくしとは関係なくってよ! ただ、中を拝見したいだけなんですから……」
「男だけが集まってお酒を飲む、離れの建物もあります」
「微風さんやわたしは、入れない体になっちゃったのね」
「入れと言われても嫌ですわ! ねえ、ほたるさん、こうけいさん?」

(ヨーロッパエリア)
「イタリアの白い壁の家です。見取り図には探し物の位置が書いてありません」
「ここのは持ち運び式らしいです」
「実はこの家、節税対策としてつくられたという歴史があるそうですわ。おもしろそう」
「次はフランスの家ですけど……なにこの発酵臭?」
「T’s1stの穂香さんならパニック起こしそう。鼻が利くから」
「チーズを乗せたピザのような食べ物を屋外で売ってるようですわ」
「イタリアのピザに似てるけど、名前はタルトのようね。きりかさんがタルトを買ってくださったので、ここでお食事タイムです」
「屋外でテーブルのパラソルを広げて、ドイツの家のチーズポテトも添えて」
「レーベンブロイのビールがいけますわ。――と、こうけいさんがおっしゃってました」
「タルトのほうは玉ねぎとベーコンが乗っていて、淡白な味ですけど食べやすかったです」
「アイドル作家の絵崎たるとさんとは何の関係もありませんw」
「きゃあ、スズメバチ! 落ち着きたかったんですけど、早めに退散ですわ」
「フランスの家に入りましょう」
「テーブルがいくつも置いてあるわ。『飲食はご遠慮下さい』だって」
「わたくしたちへの当てつけでしょうか?」
「考えすぎよ五条さん。次はドイツの家です」
「くるみ割り人形や木製おもちゃの展示がすごいわね」
「鉄道模型やドールハウスの展示もありましたわ」
「T’s1stの西川君や桜塚さんが喜びそうじゃない? 榎矢さん」
「コタローはそうだろうけど、真理亜さんは違うと思うわ。第3話のくじ引き屋台に持ってきたのもドールハウスじゃなかったしw」
「〆は礼拝堂に参りましょう」
「パイプオルガンの音が聞こえる、って思ったら、上で本当に人が弾いてました」
「真理亜さん、じゃなくて聖母マリアの絵が多いわね」
「ドイツ南部はカトリックが多いのでマリア崇拝も盛んなのですわ」

(太平洋から日本へ)
「ミクロネシアのヤップ島に来ました」
「全部の建物が椰子の葉で葺いてあります。探し物も、すぐわかりました」
「とにかく開放的な家でしたわ」
「ペルーの地主の家です。探し物が見つからないよ」
「某監査さんのご協力あってなんとか見つかったけど、あそこまでさり気ないなんて」
「展示品の蓄音機やタイプライターが骨董品でしたわ。キーボードはすでにQWERTY配置でしたのね」
「こうけいさんたちが、コピ・ナントカとかいう飲み物を飲んでます」
「インドネシアのバリ島の飲み物だそうよ。コーヒー入りアイスアボガド飲料だって」
「コーヒー牛乳というのでしょうか、あれに似た味でしたわ」
「台湾の農家に来ました。探し物は外ですね」
「見取り図でも見つけにくい位置だったわ」
「チャイナ風だけでなくアオザイ風の民族衣装もございました」
「アイヌの家です。家のいちばん奥の柱には神様がまつられています」
「探し物はふたつ並んで外にありました。男用と女用」
「へ? 探し物ってそういう物ですの?」
「女用は実際に使うんじゃなくてクマの首を放り込むところだそうよ」
「さあ、探し物はあとひとつ」
「あの……まさか……」
「最後は石垣島。台湾と似たような位置にありました」
「家畜小屋といっしょなのでした」
「あ、あなたがたの探していたものって、まさかお手洗い!?」
「あー赤面しちゃってる。だから五条さんには黙っていたのに」
「口に出さなかったのには、微風さんもわたしもアイドルとして恥ずかしいからって理由もあったのに、五条さんのほうから言わなくても」
「何おっしゃるの、わたくしは平気ですわよ! どなただって使うところではございませんか!」

(回り終えて)
「ひととおり回ったら16時になりました。名鉄バスセンター直行のバスは16時48分発よ」
「それまでしばらく、みなさん自由散策です。沖永良部島の家の前では、こうけいさんがほたるさんとツーショット撮影中ね」
「わたくしと春美さんがいっしょにいる気分ですわ」
「バレットさん、撮影ありがとう」
「そしてこうけいさんはクイズラリーの答え合わせに行きます」
「お見事、全問正解ではございませんか」
「参加賞の紫のミサンガと、全問正解賞のステッカーをもらいました」
「それから資料展示館を見て回ります。人類学の資料が集まっています」
「ペルーの日本語新聞には驚きました。移民のかたがおつくりになられたのでしょうね」
「人類の化石や古代の暮らしからはじまって、世界各地の冠婚葬祭文化の資料も集まってます」
「出産シーンの映像資料とか、刺激的なものもありましたね」
「あっ、急がないとバスに間に合いませんわ」
「バス停で待っていたところに、なんと流離太さんから電話です」
「正真正銘の飛び込みサプライズゲストじゃないの」
「試験が終わったそうで、網走から電話をかけてくれました。各人に電話がまわっております」
「こうけいさんも、『おつかれさま流離太さん』と会話をしてましたよ」
「そうこうしているうちにバスが来ました」
「帰りもこうけいさんは、某監査さんほたるさんとT’s談義に励んでらっしゃるようで」
「運動会で男女二人三脚をするなら、って話題のようね」
「五条さんなら……今井君かしら?」
「な、何をおっしゃるのです、あの方と!? ううっ……」
「何言ってるの? キャンプファイヤーで実績があるじゃない」
「栄で泉美樹さんが降りていきました。おつかれさま。今日は名古屋の実家にお泊まりになるそうです」

(フィナーレ)
「18時少し前、名鉄バスセンターに戻りましたわ」
「荷物をコインロッカーから取り出して、帰りの指定券を買います。19時半過ぎの列車がとれたから、まだしばらく時間あるね」
「きりかさんは一足先に西方へとお帰りよ。おつかれさまでした」
「猫野さんはホテルに忘れ物をなされたそうで、取りに行かれておりました」
「そしてみなさん、駅構内でお土産を買ったり、コーヒースタンドに腰掛けたり」
「猫野さんも戻ってきたわ。買いたかった本も買えたようね」
「コーヒースタンドのケーキセットがさりげなく美味でしたわ」」
「楽しい時は過ぎるのが早いよね。そろそろ新幹線の時間です」
「まず、西方へ向かわれる天爛さんとほたるさんを見送ります。おつかれさまでした」
「ほたるさん、売店でハローキティの地域限定ファスナーマスコットを無事手に入れられてましたわ」
「6人に手を振られて、19時34分にのぞみ49号は発車していきました」
「次はこうけいさんたちの番なので、反対側のプラットフォームに移らないと」
「19時44分。天凪さんひとりを残して(おつかれさま)、のぞみ188号も名古屋を後にしたのですわ」
「3人掛け座席ふたつに5人がすわったんだけど、残りひとつの座席に別の人がいたもので、席を向かい合わせにできなかったのが心残りね」
「こうけいさん、自前のノートのバッテリーが切れたので、もう一度SAを某監査さんから借りてました」
「今回書かれていたのは、このオフ会のレポートでしたわね」
「某監査さんの読んでる本は、『オンナノコになりたい』!?」
「こうけいさんが持ってきた本よ。内容は……タイトルどおりね。TSじゃなくてTVだけどw」
「SAの電池が切れかけたころ、列車は新横浜に近づきました。某監査さんはここでお降りになるので、SAとは本当のお別れですわね」
「某監査さんありがとう。そしておつかれさま。バレットさんもおつかれさまでした」
「そして猫野さん、伊藤さん、こうけいさんは東京駅まで乗って、京浜東北線に乗りながら流れ解散でした。おつかれさま」
「こうけいさん、別れ際に猫野さんと『T’s次回の日程は14からにしましょう』と会話をされたそうよ」

「長いレポートになったよね」
「それだけ充実したオフだったってことだわ。よかったんじゃないの」
「読んでくださったみなさま、ありがとうございますわ」
「コーディネートしてくださった、某監査さん、天凪さん、きりかさんには特にありがとう」
「「「参加者のみなさんも、本当におつかれさまでした!!! さて、次回は東京になるのでしょうか、それとも???」」」


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Last-modified: 2007-11-17 (土) 12:41:39 (6021d)