札幌オフ会レポート@こうけい視点

 タイトルの通り。
 実は現時点でまともに書き上がったレポートって、コレだけ?


[682] それではわたしも札幌レポです(1/3)

 あれからもう一週間になりますね。

 なんだかホーリーメイデンズとZweihanderの番外編が始まっているみたいなので、わたしもコメントがてらに札幌オフ会のレポートを書いてみます。
「今回は、あたしとシン、それに正世さんが影で同行してました」
「編集部のお留守番は原島くんに頼んどいたから」
 これも『ろろみ』の番外編なのかしら?

「某監査(天稀)さんのレポートにあたしが出てるんですけど」
「ろろみちゃんがスプリットしたんじゃないの?」
「知らないよそんなの。どうしてあたしがもう一度?」
「小出くん失礼、何そのスプライトとかいうの」
「わっ! そ、それは、ドッペルゲンガーですよ。某監査さんのろろみちゃんとこっちのろろみちゃんは別人ってことで」
「そ、そうなんです正世さん」
「……なるほど」
 スプライトとドッペルゲンガー、語呂が全然似てないけど、まあいいか。
 ではレポートを始めましょう。

 まずは1日目。自宅で『ろろみ』新作を「こうけい。オルグ」にアップして、ここの掲示板に出発のあいさつを書き込んでから、家を出ました。
「でもさ、ここの663番をこうけいさんが取り損ねたのは痛いよな*1
 シン君、そんなセコイこと言わないで。

 そういうことで、羽田空港に到着。
 待ち合わせ場所は京急の駅の第2ターミナル側改札なんですけど、天稀さんが来ないので改札脇のタリーズコーヒーにて待機してます。
「ろろみジュースください」
「わたしは正世ジュース。失礼、ざくろジュース」
「俺はキリマンジャロがいいな」
 ちょっとちょっと。そんなメニューありませんってば。(※キリマンジャロはあったかもしれません。うろ覚え)
「だったらわたしとろろみはカフェモカを」
「俺はエスプレッソで」
 わたしはブレンドにします。
 カフェの席に腰掛けて、10分しか電池のもたないノートパソコンを開いてブルーコスモス掲示板を見てみると、某監査(天稀)さんから出発の書き込みが。その時間差、わずか3分。告知メールシステムの威力でした。

 天稀さんバレットさんと合流して、売店でお弁当を買って、天稀さんと3人で待合スペースの椅子に腰掛ける。
>「ん、羽田限定・ドライカレー弁当?」
>「……少ない」
>「……足りない」(某監査さん)
 店頭のサンプルだと多く見えたんですけどね。
「こうけいさんはおふたりとは別のタイプの弁当買ったんですよね」
 鶏の手羽肉(?)の乗ったごはんに、幕の内風のおかずがついた「羽田弁当」です。それなりにボリュームがあってよかったですよ。
「鶏の羽にひっかけたってネーミングか。安直だな」
 別にいいじゃないの。
 搭乗開始までは時間があったので、食事をしながら画像データの見せ合い大会。
「電脳大冒険で文学戦士やってる、バレットさん画のあたしとかね」
「でもねえこうけいさん、画像データの持ち合わせが乏しいと場がもたないよ」
「文章見せたって、瞬時にはわからないものな」

> 時間なのでゲートへ。
>『ビーッ』(某監査さん)
 そういうことでバレットさんとわたしは、手動の金属探知機?(レンズの入ってない拡大鏡のようなもの)で念入りに調べられてしまったのでした。ひやひや。
 わたしは女性係員、バレットさんは男性係員だったあたりに空港側の配慮があったようですけれど。
 原因は金属の棒入りのウエストニッパーかしら。それとも着ていたコートのベルトの金属製バックルかしら。
「ここは美空ちゃんギャグでいってみよう。女のはずなのに、下腹部から別の“金”が見つかったからじゃ?」
「なるほど小出くん。見つかったら、放棄しますと言えばいいんじゃ?」
「ふたりとも……(赤面)」
 金属探知機でセックスチェックまではさすがにできませんってば。
 ていうか、放棄できるもんならしたいです。
「あたしは……とっくに放棄したからあたしなのか」
「俺は嫌だよ」
 参考までに、帰りはウエストニッパーを預け荷物のほうに入れて、コートは手荷物のほうに入れたところ、無事にゲートを通過できました(苦笑)

 行きに話を戻して、とにかくなんとか飛行機に乗りました。
「離陸のお楽しみっていったら、機内モニターの前面展望よね」
「あれ? 正世さん、そんなもの映ってませんけど」
「うっ……A○RD○って、こんなところでコスト削ってるのね」
「窓際の席がとれたのがせめてもの救いだな」
「でも主翼の上だわ。思うように見えないじゃないの」

>雲を引いたっ!(バレットさん)
「うっ、わたしにはわからなかった……」
「俺も」
「あたしも」
 わたしも。
 次に昼間に飛行機に乗るときには、ぜひチェックしないと。
「デジカメはダメですよ、こうけいさん」

 東京近辺は雲がかかってましたけど、途中、東北地方まできたら晴れました。主翼はともかく、それなりに展望も開けます。
「ほら田沢湖に十和田湖、八郎潟調節池ですよ」
「すごい、まるで地図そっくりの形だぜ」
「小出くん、それを言うなら航空写真そっくりでしょう」

 新千歳空港駅から快速エアポートへ。ロングシート脇にスーツケース置き場があったので、天稀さんの巨大スーツケースも入る。
 っていうか、荷物を持ちすぎなんじゃないかしら。
「なに天稀さんに突っ込んでんだよ、こうけいさん?」
「『あんた荷物大きすぎ』って? うわ、あんた呼ばわりとは凄いわ」
「天稀さんとこうけいさん、まるで夫婦みたーいw」
「ならバレットさんがお子さんですか? にしては大きすぎですけど」
 …………。
 ともかく、3月の東京(相模原?)オフ会の予定を3人で話しながら、一路札幌駅へ。

 17時15分、札幌駅に到着。
 流離太(るっち)さんたちとの待ち合わせ場所は西口改札を出たところ。
 昨年12月29日の2.5回?オフのときの教訓で、巨大なろろみイラスト(第4巻表紙)を待ち合わせの目印に垂れ下げてみました。
「あーっこうけいさん、何これ!? あたし恥ずかしい」
 だって、これが一番インパクトあるんですけど。
「いいじゃないか、ろろみちゃんの顔が北海道でも知られたんだから」
「落ち着きなさい。イラストが曝された時間は高々一分もなかったでしょう」
 ともかく冬雪ちゃん、じゃなかった流離太さんと再会しました。
「流離太さん、おひさしぶりです。いつも応援ありがとう」
「女子高生どうし、可憐な再会シーンだよな」
 流離太さんのお友達のユウさんとは初対面です。
「ユウさん、口数が少なかったかなって印象ありました」
「そりゃそうよ。こんな面々との初対面ですから。緊張してて当然ですよね」
「こうけいさんが失礼なことをしていたのなら、わたしらが代わりに謝りますから」

 北口のホテルに大荷物を置いて、いざ札幌市街へ。
「雪、少ないですね」
「歩道の敷石が見えるなんて意外だな」
「平年の札幌と比べれば「ない」も同然よ」
 時計台を背景に記念撮影。でもカメラでトラブルがあったようで、なかなかうまくいかない。

 夕方の飲み会は大通の鳥料理メインの居酒屋「鳥太郎」でした。
「雪まつりの大通会場を通るのね、ついでに見ていきたいな」
「ダメダメ、予約の時間過ぎてる。急ぎましょう」
「だったら展示のある表通りじゃなく、人通りの少ない脇道を通るか」
「……雪だらけで歩きにく〜い」
 人通りが少ないから雪が残っていたのでした。踏み固められていない雪というのもそれはそれで歩きにくいです。

 とにかくお店に入って飲んで食べる。
「ザンギ(鳥の唐揚げの北海道弁)おいし〜い」
「「バクダンもっかり」もいけるぜ」
 ネーミングが気になって注文したんですけど。マッシュポテトを直径10センチくらいの球状にして揚げたもの。上に細い揚げかす(?)が棒状にくっついていて導火線に見えるあたりが「バクダン」なのか。
「こっちのイタリアングリルチキン(チーズとピザソースを使った鉄板焼きチキン)も当たりよね」
 インド風ナンピザ(ナンを使ったカレー風味のピザ)とかもおいしいわけで。

>それとは対照的に、こうけいさんが飲む飲むww(るっちさん)
「言われてますよ、こうけいさん」
 もう開き直ってます。酔いつぶれなければいいのです。
「というか、カシスばっかり飲んでませんか?」
 カシスは酔いつぶれにくいのです。あくまでわたし的には。
「カシスグレープフルーツ、カシスソーダ、カシスオレンジ、カシスミルク……」
「カシスじゃなくてざくろならわたし的に大歓迎なんだけど」
「というか、どうしてカシスがあってカルーアがないんだよ?」
 ところで、カシスミルクだけほかのカシスとグラスが違って、カルーアミルクをカシスベースにしたようなものなのはなぜよ。

 コンビニで買出しをしてから、ホテルに戻る。
 バレットさんのお部屋が宴会場になってました。
 買出しした飲むヨーグルトとトマトジュースをもとに、ろろみジュースを流離太さんたちに振舞う。
「好評みたいでしたね。あたしとしてもうれしいです」
 バレットさんのおみやげのお菓子、ごまたまご、東京ばな奈、東京いちご(?)。
「うん、どれもおいしかった。バレットさん、ごちそうさま」
「ごまの風味と舌触りがいけてましたね、正世さん」
>ていうか、バレットさん眠っちゃいましたねぇ……。(るっちさん)
「ていうか、バレットさんが寝ているところで騒いで失礼だったかもな」

>痛い壁紙(るっちさん)
 わたしの黒歴史もあることだし、おたがいさま。
「こうけいさんの黒歴史ですか?」
「珠橋せれ菜のみらーじゅとか、ろろみちゃんの小池周太郎とかみたいなのだろ」
「わたしが“文芸雑誌の若手アイドル編集長”って持ち上げられたこととか?」
 ともかく、黒歴史に着いては2日目のレポートで。

 日付が変わる少し前に、るっちさんとユウさんは帰宅。
「もう「さすらいたさん」なんて、長くて呼べなくなったんだよな」
「バレットさんも「たまちゃん」が定着してましたねw」
 天稀さんとわたしはそれぞれの部屋に戻って、おやすみなさーい。

[688] 札幌オフ会レポート@こうけい視点(2/3)

 札幌も2日目です。この日の朝は晴れてました。むしろ放射冷却で寒かったかも。けど室内は関係ないのでした。

「こうけいさん、寝覚めが悪かったみたいですね」
「旅の疲れがあるもんな」
「レディーはメイクもしなきゃいけないから大変なのよ」
 天稀さん、モーニングコールまでしていただいてスミマセン。
 そういうことで、眠い目をこすりつつ起きて、メイクも整えてから、ホテルで軽く朝ごはん。すっかり体調は回復しました。
 部屋に戻って荷物をとってから、8時30分過ぎに3人集合。ロビーでるっちさん&ユウさんと合流して、札幌駅から電車に乗り、新札幌駅でK.伊藤さんと合流。

 1時間以上余裕があったので、駅前のミスドで第二次朝ごはんにしました。
 ここで、るっちさんがゆうべ描いたというものを見せてもらう。
「ここみちゃんと、あたしのイラスト?」
「今回のろろみは、目がパッチリしてるわね」
「リボンの代わりに耳がついてるのが、ここみちゃんか」
「るっちさん、どうもありがとう! 大切にするね」
 このイラストは近日スキャンして、画像をアップする予定です。

 新札幌駅前から会場直通バスでさとらんどへ。途中で高速道路に入ります。
「ねえ小出くん、ちょっとヘンじゃない?」
「編集長、どうしました?」
「このさとらんどって、雪まつりの会場のひとつよね。直行バスが、新札幌駅からの1日4本だけっていうのは少なすぎない? ほかの場所からもバスが出てるんじゃない?」
「新札幌駅が最寄り駅なんじゃないですか?」
「それにしてはバスの移動距離が長すぎよ。高速道路まで使っちゃってさ。丘珠空港が近いんじゃ?」
「えっと失礼します、案内図はこれですね。……札幌駅からもバスありますよ、30分に1本」
 ……時すでに遅し。
 伊藤さんのコインロッカーに預けた荷物もあるから、帰りは新札幌駅に戻るしかなかったのでありました。

 それはともかく、さとらんどに着きました。
「伊藤さんの焼きもろこしをはじめとして、みなさん食べますねえ」
「こうけいさんも食べたじゃんか。コロッケとか、茶碗蒸しとか」
「お祭り会場で食べると、なんでもおいしく感じるものね」
 それより問題は……寒いこと。
 札幌市街では感じなかったけど、地面が白い雪だから冷気が下から入り込んでくるのです。
 スカートはいてきて失敗したかもと、そのとき初めて思いました。
「こんなこともあろうかと、わたしはスラックス用意したよ」
「あたしはハニワ。Gパンにスカート重ねてる。こっちの女子高生は制服のスカートもそうやってはくそうです」
 正世さんもろろみちゃんも、用意がいいこと。

 みなさん簡易カーリングをやってました。
「氷上で膝をつくのね。冷たーい」
「こうけいさんには無理だな」
 わたしが印象に残ったのはロイズの大迷路。寒かったけど体が動かせておもしろかったです。
「ホワイトチョコのいい広告場になってたね」
「次の日に天稀さんが買ってましたよ(笑)」

 約2時間後、バスで新札幌駅へと戻ります。
 バスが出る直前に、たまちゃんに便乗してズワイガニ饅頭を買ってきてもらいました。本当にありがとうございます。
 そのたまちゃんには、PSPで音楽聴かせてもらったりもしました。
「『ふたりのインターフェイス』もありましたね。普通にうれしかったな」
 新札幌からはJRで札幌駅へ。一旦宿へ戻る。
「清掃中ということで、こうけいさんは入れませんでした」
 いいもーん。伊藤さんの荷物を預けてもらえればそれで用は足りるんで。

 それから札幌駅隣の「エスタ」ビルへ。
 ラーメン屋が集結する「らーめん共和国」では、「白樺山荘」に20分ほど並んだ末に味噌ラーメンをいただく。辛口もあったけど、普通味で十分辛かったです。
「ビルの中に駅と線路があって、通路の途中に踏切があったんだよな」
「おもしろい演出ね」
「でも物足りなかった。警報機が鳴っても踏切が下がらないんだもの」
 売店で、きりかさんも言っていたキャラメル各種が売ってました。
 わたしが買ったのはサッポロビールキャラメルと、スープカレーキャラメルを二種類(ノーマルと激辛(涅槃編))。
「ジンギスカンキャラメルは、自分で買うのはパスしたってことだな」
「サッポロビールキャラメル……酒まんじゅうみたいな甘酒っぽい味がしました」
「アルコール0.1パーセント。ろろみちゃんも一応は大丈夫だったぞ」
「お酒関係だと、北の誉キャラメルもあったわね」
「キャラメル以外では、北海道限定メロン味パラソルチョコレートも買いました」
「不●家というのがポイントだな」
「そう。他社が夕張メロン味なのに、●二家はただのメロン味なあたりが弱いのよ」

 同じビル内の、ビックカメラやユニクロでお買い物。
「スガシカオさんのアルバムを発見したときの、バレットさんの喜びっぷりが印象的でしたね」
「あーっ、ABC−MARTで目ぼしい冬物靴が特売価格! 買わなくちゃ」
「編集長、荷物が増えますってば」
「正世さんが買うんなら、あたしもほしいなー」
 天稀さんはお金を下ろしに銀行に行ってから、ヨドバシカメラで無線LAN装置を買っていたらしい。
 なおこの無線LAN、夜にわたしとるっちさんのノートパソコンで使ってみたけど、イマイチ接続がよくないのでした。

 ホテルに戻って荷物を置いてから、二晩目の飲み会です。JRガード下の魚屋一丁。
「カニがたくさん出ましたね」
「おいしいけど、手がかゆくなるのが厄介なんだわ」
「チゲ鍋いこうぜ」
「あの、るっちさんが辛いのが苦手だそうですよ。もつ鍋もおねがいします」
「けど、もつ鍋も結構辛いわ」

 そして、わたしの隣に座っていたたまちゃんの大暴走。
>「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
>なにが可笑しかったのかとこうけいさんが聞けば、「周りの空間そのものがおかしい!!」と返すたまちゃんことバレットさん。
>……この場にいたどなたか、よければこの状況を詳しくお願いしやす!!

 えっと、ツッコミ入れまくった当人から説明します。
 わたしは。
 ――もっと具体的に!
 ――なにがおかしいのか言ってみて!
 ――だれがおかしいの?
 ――それとも食べ物?
 ――周りの空間そのものと言われてもわからないでしょう!
 などと執拗に叫んでおりました。
 あまり詳しくない説明ですみません。

「たまちゃんが笑い上戸なら、こうけいさんは突っ込み上戸のようね」
「そういえばこうけいさん、今日もカシスばかり飲んでたな」
「とにかく、バレットさんが酔いつぶれなくてなによりでした」

 居酒屋からの帰り際、大阪は石橋で使ったカラオケボックス「まねきねこ」と同じ看板が駐車場の向こう側に見えました。大阪ローカルの店かと思ったら、札幌にまで進出してるとは驚き。
 こう言って通じる人は天稀さん伊藤さんわたしの3人だけだけど。

 というか、今日は昼間に新札幌駅に戻って以来、JRの線路から100メートルと離れていないんじゃないかしら。天稀さんは別として。

 ホテルに戻って、今夜もたまちゃんのお部屋に集合。そして宴会。
「伊藤さんのしっとりクーヘン、いけてたな」
「ほどよい甘さと湿りぶりがよかったね」
 わたしの持参した地酒、一ノ蔵もあっという間になくなったようで、なによりです。

 T’s☆Heartのるみなと霞ちゃんの番外編について、るっちさんと打ち合わせをしたりしました。番外編のメモを、るっちさんにメールで送信したりも。
「T’sといえば第4話、告知されたな」
「開始する前に、番外編書き上がるのかしら」
「下書き中の『ろろみ』第7話第2回も、忘れないでくださいよ」

 話題はいつしか少年少女文庫に。文庫にアクセスして、ここの人々の作品を検索でチェックしてみようということに。
 ということは、わたしの作品も? わっ、文庫デビュー作の『●●●』が! あれは今見ると恥ずかしくて!
「こういうのを黒歴史っていうのよ。ろろみも気をつけてね」
「なになに。『●●●』の第1話は主人公がTSしたはずみに●●内で●●●●して……」
「穴埋めは簡単よ。今すぐ少年少女文庫か「こうけい。オルグ」にアクセスしましょう」
「お食事中のひとは気をつけてくださいね。あっこれ重大ヒントでした」
 作者からまじめに補足しておきますと、文庫デビュー作『●●●』は、第1話だけ読まれると恥ずかしいのですけど、最終話まで通して読んでくださればうれしい、つもりの、作品です。
「そういえば伊藤さんもデビュー作は黒歴史だとか言ってましたねえ」

「僕にも話させてくださいよ」
「おっ、原島くんから電話だ。留守番おつかれさま。スープカレーキャラメルおみやげに買っといたから」
「妖しいですね。もっと定番のおみやげはないんですか」
「明日、白い恋人買ってあげるよ」
「ありがとうございます、それならオッケーです。微風先生は元気ですか」
「はいはーい、元気ですよ原島さん。いい取材旅行になりました」
「小出くんはくたばってないかな?」
「何言ってんですか。ろろみちゃんの分まで食べてますよ」

 そこへきりかさんからるっちさんのケータイにお電話。原島さんとは違い、本当の電話参加者の登場です。
>「というわけでるっちさんこうけいさん、きりかがお礼を言っといてって」
>「え、二人だけ?」
>「んーK.伊藤さんとバレットさんは移動の疲れでもう倒れてたって」
>「えと、参加されてたのってそれだけでしたっけ?」
「真相はというと、そのとき天稀さんとユウさんは同人格闘ゲーム「ひぐらしデイブレイク」(ひデブ)に夢中だったのよね」
「そしてるっちさんも、こうけいさんにケータイを渡してひデブに合流しちまった」
 そういうことで、この2日間の出来事をわたしがきりかさんにひととおりレポートしたのでした。
 ほんと、昨年以来にきりかさんの声が聞けて、満足でした。

 そういうことで、3日目に続きまーす。

[689] 札幌オフ会レポート@こうけい視点(3/3)

 北海道も3日目。
 外は昨夜から降った新雪が積もって、やっと少しは北海道らしくなったかな。
 今日はチェックアウトの10時までは自由の身。昨日よりは長く寝ていられます。
 天稀さんは昨日使ってうまくいかなかった無線LANを返品しに行ってました。

 北海道組おふたりと合流して、9時30分過ぎにチェックアウトして。
「札幌駅構内のパン屋さんで早めのお昼ご飯です」
「カレーパンが人気あるわね。どれ、わたしも」
「ここではやっと(?)創作談義に花が咲いたかな」

 腹ごしらえをしてから雪まつりの大通会場へ。といいたいところですけど、その前に大荷物を預けておかないと。
「600円の大きなコインロッカーを探すのに苦労しました」
「主原因は天稀さんのトランクが大きいからよ」
「もうっ、正世さんまで天稀さんと夫婦にならないでください(笑)」
「とにかくロッカーは見つかったけど、ほかの人たちの荷物まで入っちまったもんな」

 そういうわけでやっと大通会場へ。
「一日目にはじっくり見られなかった雪像も今日はゆっくり見られます」
「エゾシカコロッケが興味を引いたな」
「味と外見はビーフコロッケに似てたわね。肉がやや堅いあたりがエゾシカ風ってとこかしら」
 たまちゃんが日本テレビ(札幌テレビ)の展示を見たいというので、一区画ずつ移動して日本テレビエリアを探します。東方向に歩いてテレビ塔まで来ても、目的のエリアは見つかりませんでした。
「せっかくだからテレビ塔に登ろうぜ」
「高い。大人一人700円だって。やめましょう。入場列もできてるし」
「なんだよ。大阪の通天閣に続いてブルーコスモス一行は高いところに縁がないのか?」
「まあシン、キレないで。東京近辺でオフ会があったら、東京タワーかランドマークタワーか都庁あたりでリベンジしましょ」
 るっちさんが雪祭りの案内パンフを持ってきてくれます。それによりますと、日本テレビのエリアは大通会場の反対側の端のほう。歩けば1キロくらいありそうな距離です。
「そういうことで、バレットさんには悪いけど、そこに行くのは後回しにしてもらいました」
 さて一方で、天稀さんが靴の水漏れを訴えます。
「大阪でのトランクもそうだけど、旅先で新しいものを欲しがるのねえ」
 そんな正世さんのぼやきを横目に、天稀さんの新しい靴を探しに地下街やらデパートやらを徘徊。そしてついに。
「おーっ、狸小路にABC−MART発見だぜ」
「昨日のエスタだけじゃなくてここにもあったのね。頼りになるお店だわ」
 そういうわけでみなさん店内で暖をとる。
 靴の買い物を終わらせたら、近所のロッテリアでおやつ。
 しばしくつろぎましてから、土産屋さんの「たぬきや」でロイズのチョコレートやらマスコット各種やらのおみやげを買う。
「名前は忘れたけど、ナイフやら模型やらを売っているあやしい店もあったねえ」
「入り口の木製の扉、ボロボロだったよな。あれも演出かなあ?」
「外装がレトロ調、というか昭和30年代調だったのは確かですけど」

 狸小路から大通に戻り、西方向へ一区画ずつ進みながら雪像を見ていきます。
「『マーメイド喫茶』だって。人魚がメイドのかっこうしたメイド喫茶ね」
「でもこれ、人魚には見えないぞ。せいぜい枯れ木だ」
「えーと、『暖気のため一部取り壊させていただきました』だってさ。かわいそうに」
「あっ、桜塚●っくん。でも髪の毛が蛇みたい。これじゃメデューサですよ」
「目もなかなか怖いよな」
「あの目で『がっかりだよ!』と言われたお客さん、石になっちゃったりして」
 そんなこんなで、ついに日本テレビ(札幌テレビ)ブースに到着。大雪像に、たまちゃん大はしゃぎです。今度こそ本当に「狐は喜び庭駆け回り」。

 大通会場をひととおり見ながら、たまちゃんの今回の旅行最大の(?)目標を済ませたところで、一行は夕食会場へと向かいます。
 日が傾いて次第に寒くなる札幌市内を、ひたすら南へ向かい、そして東へ方向転換。
 「南○条西○丁目」の標識で位置がわかるから地図がいりません。札幌は便利ですね。
 途中で「半田ビル」を発見。昨日の「半田食堂」(るっちさんの[679]参照)に続いて、またもやハンターたちのアジト!?

 17時過ぎ、着いたところはススキノ。ジンギスカン屋さんの「十鉄」です。
 関東組の出発まで、残された時間は1時間と少し。
 コンロをふたつにして倍速モードでお肉を焼いて、食べ放題モードでどんどん食べました。
 特にK.伊藤さんが食べる食べる。お肉だけでなく、ごはんも大盛り二杯。
 わたしのペースはそれなりでした。ごはんなんて中盛りひとつだけよ。
「今風のジンギスカンなので、ラム肉は大きめの角切りでした」
「臭いにおいがなくて、どんどん口に入れられるのがよかったぞ」
「実は密かに、玉ねぎも甘くておいしかったわ。本場は違うわね」

 そして18時30分をまわり、お店を出て地下鉄のすすきの駅へ。
「駅が見当たらないなあ」
「あれ? こっちでよかったでしたっけ?」
「案内図に『中島公園こちら』なんて書いてあるよ」
「えーっ、中島公園って、すすきの駅からさっぽろ駅(←地下鉄の駅の名前はひらがなの「さっぽろ」なのです)の反対側の駅じゃない!」
 天稀さんのケータイで位置検索。確かに地下鉄すすきの駅と中島公園駅の間まで遠ざかっています。
 乗る予定の列車の出発時刻は19時25分。荷物を取ったり切符を買ったりする時間などを考えるとギリギリです。地下鉄では間に合うかわかりません。
「もう残り30分しかないぞ」
「あーっ、予定狂った。地下鉄ですすきのからさっぽろに出て、JR札幌駅で荷物をとって快速に、ってつもりなのに」
「正世さん、こうなったらタクシーよ」
「ああ、3人ずつ分乗な」
 そういうことでわたしは天稀さんたまちゃんと三人でタクシーに。さっき買い物をしたABC−MARTの前を通りながら、途中渋滞でひやひやしながらも19時10分ごろ札幌駅に到着。
「コインロッカーを開けなくちゃ」
「あっ、鍵持ってるの伊藤さんだわ」
 ロッカーの前でもう一台のタクシーの到着を首を長くして待ちました。
「伊藤さんたちキター!」
「すごく待っちゃった」
「ろろみ、たかだか数分じゃないの。でも長く感じたのは確かね」

 荷物を取り出し、最後の別れを惜しみます。
 ここでるっちさんが、小さなビニール袋を関東組の4人に渡してくれました。
 それは、ファスナーに取り付けるマスコット(どれも北海道をイメージしたもの)。さっきのお土産屋さんで、各人のキャラクターに合わせたものを選んでくれたのです。
「こうけいさんには、ハローキティの札幌時計台ね」
「かわいいー。時計台の屋根とキティちゃんのリボンのピンクがちょうどマッチしてる。あたしもほしい!」
「とにかく、ろろみちゃんにぴったりのイメージなのは確かだな」
 あのー、ろろみじゃなくてわたしのイメージのはずなんですけど……似たようなものか(爆)
 るっちさん、本当にありがとう。いい物をいただきました。

 そしてるっちさんからは、バウムクーヘンの「三方六」もいただきました。
「緊急招集の第2.5回オフのとき、きりかさんが配ってたお菓子だな」
「こうけいさんは来るのが遅かったのでもらい損ねたのでした」
 未練が晴れてなによりです。空港の売店で買うまでもありませんでした。
 お菓子は次の日に食べました。おいしかったです。るっちさん、ごちそうさま。

 出発時間が迫ります。札幌に残るユウさんとはお別れのあいさつ。
 るっちさんはこのまま旭川のご実家に帰られるとのことなので、いっしょに改札に入ることに。
「あれっ、るっちさん何か探してるみたい」
「切符が見つからないって? 札幌に来たとき([674]参照)と同じパターンじゃないの」
「もう列車が来るぞ。しかたない、関東組だけ改札に入ろう」
 こうして、るっちさんとはロクにあいさつもかわせないまま、わたしたち4人は快速エアポートに飛び乗ったのでした。
 その直後(列車の出発とほぼ同時)るっちさんから天稀さんのケータイに電話が入る。関東組は電話で代わる代わる、別れのあいさつをかわしたのでした。

 とにかく新千歳空港に着いて、チェックインをすませます。
 カウンター脇に、おもしろい物を見つけました。
「あれ、『合格祈願のメッセージをどうぞ。お札(ふだ)は太宰府天満宮でお祓いします』だってさ」
「肝は『受験旅行はA○Aで』だな。いい商魂してる」
「でも、合格祈願でない願いもたくさんありますよ。まるで七夕かクリスマスみたい」
 ここでたまちゃんが代表して、ブルーコスモス関係の受験生の合格を祈願してくれました♪
 たまちゃんの心の優しさがうかがえる、なにげない一瞬でした。
「今頃、バレットさんのお札(ふだ)も太宰府に行っているのね」
「北海道まで来て九州のネタが出るとは思わなかったぜ」
「何言ってるの、さっきの雪まつりでは沖縄の演舞見たじゃないの」
 そういうことで、日本は狭くなっているのです。

 かくして、わたしたちの乗った飛行機は、折り返し機材の都合で10分遅れで出発。
「さすがに真っ暗だったから、下界は何も見えませんでしたね」
「ていうか、東北あたりは曇りだったんでしょ、きっと」
 天稀さんからロイズの生ホワイトチョコレート(保温必須! 到着時には解けかけてました)を二切れほどいただきました。とろけるようなミルキーなおいしさでした。

 10分遅れのまま、ついに羽田に帰還です。やっぱり札幌よりはずっと暖かい。
 たまちゃんは自宅までの終電に間に合わないことが確定しちゃいました。飛行機が定時に着いていれば、ぎりぎりで間に合ったはずなんですけど……。
 とにかく、天稀さんとは羽田空港駅で、伊藤さんとは品川駅で、そしてたまちゃんとは新宿駅でお別れ。
 日付が変わって間もないころ、わたしは無事に自宅へとたどりつきました。


*1 663はyukさんが取得しました

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Last-modified: 2007-11-17 (土) 11:08:32 (6022d)